ハピガ考
さる17日に『双翼の独奏歌』が発売された。同じく待望の幸子ソロ2曲目「ハピガ!」が収録されていることもあり、いつものアキバゲーマーズ(この店のCDコーナーは気持ちいいぐらいにアイマスを推している。棚一面に並んだシンデレラマスターシリーズは圧巻!おそらく現在流通しているアイマスCDは欠けなく取り扱っていると思われる)で購入。
以下、ハピガ!の個人的に好きな箇所を箇条書きで触れる。ネタバレ注意!
・Call My Name! My darling! Please Tell Me You`re So Cute!
=おなじみ、輿水幸子のソロ1曲目「To my darling...」を彼女の代名詞でもある「カワイイボク」を感じさせるフレーズと共に拾っていく。幸子Pであればイントロを聴いた瞬間に引き込まれ、硫酸の溜まった落とし穴に落ちる。
・いつだってボクは光り輝いている。「アナタ」がボクを見ていてくれているから
時に過剰ともいえるほど自信に溢れた姿をみせる幸子。それは自惚れや自尊心だけに依拠したものではない。
・(サビ)カワイイが止まらないっ 誰よりも止まれないっ 言葉じゃ追いつかないぐらい!
カワイイがとめどないっ 何よりもゆずれないっ いっそ走り出したいくらい!~
常に現状のカワイイに満足することなく前進し、誰よりもカワイイに熱意を向ける幸子の決意を物語る名サビ。ここでは「To my darling...」のカワイさとは違った活力を感じさせる。どんな時でも揺らぐことなく「カワイイ」を信じ続けるピンと一本信念が通った幸子だが、それは「アナタ」と一緒だからだという。エモ
・アナタの右側のポジションは~
=見過ごされがちな左利き設定を改めて紹介する幸子Pには嬉しいフレーズ。とともに「ボクだけ専用!」と言い切る独占欲が可愛らしい。「右側のポジション」と言うあたり、「アナタ」との距離の近さを感じることが出来る。
・最高の場所へ連れて行ってあげる
=「最高の場所」連れてゆくのはアナタではない。上り詰めることが出来るポテンシャルを持っているのはあくまでも幸子なのだ。ここがヨシ!!!!!
・~そっと背伸びをしてみたくなる
=といいつつ等身大の女の子らしさを魅せる。可愛過ぎか?
・H!A!PPY!この手に Right Now!
=オタク待望のコールできそうな箇所
・「どこにいても醒めない ドキドキを抱きしめて 新しい景色まだ観たい!」
この楽曲で最も刺さった個所。
総選挙では都度上位圏をキープはいるものの、トップ5へ食い込むことはいかに難しいことであるか。幸子Pであれば誰しも実感していることと思う。ライブ等イベントへの参加も決して多い方ではなく、二次創作その他各種尽力によってアイドルとしての魅力の幅を広げている所もあったなか、公式から久々に供給された楽曲であっただけにこの曲への期待も並々ならぬものがあった。そこで幸子に「新しい景色まだ観たい」なんて言われたら俺……もう後押しするしかねえじゃねえかよ!
・気づいてる?聞かないけど!
=このいじらしさ、そしてそれが通じる圧倒的な信頼感。負けました。
私も幸子Pである手前多少贔屓目になっているところもあるが、「ハピガ!」はあまりに楽曲のレベルが高く、輿水幸子その人となりを知ってもらうための入り口として、また幸子Pにとっては改めて彼女をプロデュースし続けたいと決意を抱くであろう神曲だと感じた。『To my darling...』がキュートさを前面に出した曲であるなら、こちらは幸子らしい明るさ、快活さを随所に感じるものなので、二人とも好きだ俺は……(相撲部)。もちろん双翼もshabonアレンジも超好みなんですが。
誤解を恐れずハピガ!の解釈のひとつを述べれば「アイドル輿水幸子の決意表明とプロデューサーとの関係性」を謳ったものではないだろうか。「アナタ」への信頼があるからこそ、彼女は常にカワイイを追い求め、そしてカワイイであり続けられるのだ。
こんな名曲を世に送り出したミト(クラムボン)氏、そしてその両親には感謝の念で堪えない。
ありがとう、ミト(クラムボン)そしてありがとう、幸子