I Don't Want to Set the Jewel On Fire

あけおめこです。旧年中はひとかたならぬご厚情を賜り、誠にありがとうございました。本年もどうぞ御ひいきに。

さて、ミリシタでは昨年末から選挙で配役を決定するTCが絶賛開催中で、ツイッター及びコンベンションセンターでは日夜一斉投票の呼びかけや応援合戦が盛んに行われている。どの役も上位1~3位が拮抗する白熱した様相を見せ、予断を許さない状況だ。なぜならたとえ10万票近く差があったとしても、一斉投票の結果一瞬で順位がひっくり返される可能性がある以上、終盤で一気に死角から駆け上がることも戦術として大いに有効だからだ。そのため現時点で当確と言い切れるアイドルが一人もいないのが面白く、また恐ろしいところでもある。

私は今回、『近未来アウトサイダー』の「バスターブレイド」役に福田のりこを推している。そのため彼女が登場する近未来の具体的な世界設定を練っていたのだが、やってるうちに予想外に楽しくなってしまい、ここに記すのも幾分遅くなってしまった。新年早々オタクの妄想で胸焼けを起こさせてしまうようで恐縮だが、どうせ他に言いたいこともないのでいいだろお前、成人の日だぞ。

 

近未来アウトサイダー

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・舞台設定

どこが発端かも忘れ去られた核戦争よって荒廃した近未来都市。戦争前の「偉大な時代」に製造された品々を求めスカベンジャー(漁り屋)達が出入りする。都心部は核攻撃の影響で理性を失い彷徨うグールや、凶暴化した野犬、未知の生命体がひしめく。かつて威容を誇った高層ビル群の多くは軒並み廃棄され、わずかに爆風から免れたものも、都市に巣食う亡者の巣と化している。一方で『アウトレイジ軍』のような戦後に生まれた自治組織は比較的状態の良好な建造物を修繕し使用している。

 

・『アウトレイジ軍』

崩壊した世界において新たな秩序建設を主導するべく活動している自治組織。軍事施設跡地や公共施設等を拠点に、組織化された軍隊を保有する。戦前の技術を広範に収集・活用することに熱心で、特に軍事技術は戦後世界において一日の長がある。戦前の資料を元にPSI(超能力)の開発・研究も行っていたようだが…?新秩序の建設を掲げているものの、中立的な集落の略奪や誘拐・人身売買に手を染める構成員も存在し、評判は様々。

 

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バスターブレイド

バスターブレイドは両親の顔すら覚えていない。物心ついた頃には孤児として明日の糧を探すべく廃ビルに潜り込み、生き延びる術を学んだ。ある時飢えた野犬の群れに襲われるアウトレイジ軍の斥候部隊を見つけた彼女は、最後の一人が喉を食い破られるより早く野犬の頭を叩き割り、これをきっかけに入隊した。自身が培ってきたサバイバルの技術が軍にとって有用であることを証明した彼女は瞬く間に頭角を現し、不安定な地域へ殴り込む特攻部隊の隊長にまで昇進した。しかし隊長として彼女が向かった最初の任務は、軍の保護下に置かれることを拒否する入植者の無力化、そして「人的資源」の回収であった。戦いのあと、拠点まで数人の孤児を連れ帰った彼女は、その日のうちに兵舎を飛び出し、二度と戻ることは無かった。「アーティファクト」と称される戦前の超兵器、レーザーブレイドを携えて。

 

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組織から追われる身となった彼女は、放浪の旅を経て様々な人間と出会う。

荒廃した大地に種を植えて回る者、戦前の生活を復古させるべく努める者、世界を変える発明に勤しむ者、そして自身を追い回す軍の者ども。

目的こそ違えど何かの為に生きている人々に出会い、別れを繰り返す。それは新たな学びを得る探求の旅でもあり、消えぬ過去への贖罪の旅でもあった。

「すみません。」

そしてまた、新たな旅人がひとり。

「この周辺に、汚染を免れた地域は存在しないでしょうか。」

振りかえると、顔をガスマスクで覆った少女が立っていた。

「汚染?」バスターブレイドは訝しむ。

「あたしがマスクをしてないことぐらい、見れば分かると思うけど。」

少女は抑揚のない声で──おそらく顔色を変えることなく──淡々と返した。

「いえ、私はあなた方よりも少し、身体が弱いのです。」

 

奇妙な友人との出会いによって、当てのない放浪の旅は大きく狂い始める。

追うものと追われるもの、全てを知らぬものと全てを背負うもの。

彼女らが一堂に相まみえる時、灰色の世界に再び黄昏の幕が引かれる。

 

コールドスリープから目覚めた戦前の少女、ダスクによって。

 

 

 

 

とまあ、こんな感じでどうっすか?

ちゃっかりダスク真壁とか他のアイドルちゃんとかの存在も仄めかしてみました。

ガスマスクを身に着けたダスク(真壁)の設定は広く支持されていますが、彼女だけがガスマスクを身に着けざるを得ない理由を考えた時、彼女自身の肉体的問題に回答を求めました。つまり、戦後世界に生きている人々は多かれ少なかれ核戦争による汚染の影響を受け、ある程度順応している一方、ただ1人戦前から目覚めた存在であるダスクにとっては有毒な状況下であるという設定です。じゃあ食事とかどうすんだって感じですけど、こまけえこたあいいンだよ。「汚染を免れた地域を探す」というもっともらしい放浪の回答も出来たと思います。

バスブレのり子は元アウトレイジ軍所属でありながら、彼らの非人道的な振る舞いに嫌気が差し脱走、あてもなく旅を続けているという感じです。彼女を執拗に追いかける特攻隊長ベルベットはかつてバスブレが野犬から救出した斥候隊員で、長らく彼女の同僚として共に轡を並べていた戦友という設定。愛憎入り混じった感情を持ってそうで怖いですね。

 囚われの少女アマリリスについてはあまり触れていないのですが、軍が研究を進める超能力を持った少女であり、囚われと言っても戦後世界においては破格の待遇を受けている深窓の令嬢というイメージ。軍が自分の能力を何の目的で使うのかについては知らず、もしくは考えないようにしているんですかね。一方、組織の統領であるファイナルデイは混沌とした世界を治めるべく、倫理的には悪行とも呼べる行為に手を出すことも厭わない覚悟をしている感じで。

 

私好みのポストアポカリプス世界が題材ということで、発表される世界観や楽曲の雰囲気に今から期待が高まる!いちプロデューサーとして応援活動を楽しみながら、今後の動きにも注視していきたい。

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福田のり子(談)