跳んで天王寺

ちょっと前に「G20大阪開催に伴い飛田新地ら料亭が一斉休業」という話が話題になった。

臭い物に蓋する姿はいかにもなお役所仕事に思えるが、グレーな領域に存在する料亭群だけにヘタに意識高い系の槍玉に挙げられるのも悪い方に転がりそうなんでしょうがないのかなあ、と思う。性病罹患者が右肩上がりに増加している現状、吉原よろしく政府の管理下に置いてしまったほうがいいとも思うんですけどどうなんでしょうね?ヨーロッパ各国では売買に対する規制が寛容であることがよく知られていますが、強制売春の恐れからやはり近年では規制の方向へ舵を切りつつあるとのこと。私が国政に立候補したらこの辺の是非を問う国民投票を実施したいので、応援くださいっ!!

 

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大阪には何度か遠征しているがこの辺、つうか天王寺あたりまで来るのは初めてだった。いつもは関西周るときの拠点にしてたので意外と灯台元暗しだったり。なるほど噂に聞いた通りの場所だったが、やっぱり百聞は一見にしかないず。漂う独特のアトモスフィアに往時の遊郭、はたまた赤線を想う。かつてはこんな空気の流れる場所が日本中に存在していたのだろうか?

私の地元も古くから宿場町として栄えた場所であり、飯盛女と呼ばれる宿付きの娼婦が大勢いたらしい。今でも商店街には丸い窓のついた二階建ての建物があったりして往時の喧騒を思い起こさせるのだが、故を知るものは最早誰もいないだろう(丸窓は遊郭によく見られた建築様式)。一方、飛田は今なお生きている。

行って驚き、飛田は本当に隣が住宅地でご丁寧に駅らへんから続くアーケードを抜けると到着するような都市設計になっているのだ。この料亭街は周りよりも低地になっているので住宅地からは一見しても見えなかったりするのだが、青春通りから上を見上げれば小綺麗な再開発地区特有のタワマンが嫌でも目に入る。あのへんに住む住人は眼下に広がる傾城町を見て何を思うのだろう?そもそも隣にはこの世の終わりみたいな西成もあるわけで、再開発してやたらと小綺麗な天王寺駅周辺とは大きく様相が異なるだけに異界と隣り合わせな雰囲気が歩いてて大変面白かった。

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「喪服」と呼ばれる天王寺の名物たちんぼも見れて満足。

 

天王寺から飛田に向けて歩いてた時、ペットボトル捨てにゴミ箱に向かっていたら私とゴミ箱の間にいた女性がものすごい速さで駆け出していったのが印象的だった。なんかすいませんした。あと飛田にゾンサガのサキちゃんのTシャツ着たオタクがいて笑ってしまった。あのカッコで行ったんだろうか……。